CompTIAの資格を取得する価値を難易度と合わせて紹介 

IT関連の資格は多くの種類がありますが、そのなかでもCompTIA認定資格は世界で評価されている資格であり、取得することで市場価値を高めることができるでしょう。資格を取得することは、新たな知識を得る機会であり、あなたのスキルや知識を証明するために有効です。この記事では、CompTIAの各資格の概要を解説します。 

CompTIAとは?資格を取得する価値と取得するべき3つの理由

CompTIAは特定のベンダー技術や製品に依存しない資格やトレーニングを提供するIT業界団体ですCompTIA認定資格は国際認定資格であり、IT業務における実践力や応用力を評価するものであるため、世界的に信頼性の高い認定資格となっています。 

資格を取得するべき理由は以下のとおりです。 

  • 世界共通の認定資格である 
  • 職務と実務に結びついている 
  • 給与アップが見込める資格である 

世界共通の認定資格であり、世界中で200万人以上に取得されています。CompTIAの認定資格をグローバルでの採用基準として取り入れている日本企業もあり、今後も同様の企業の増加が見込まれます。 

また、給与アップに関しては、2019年版稼げるIT資格にCompTIAの資格が2つランクインしています。ランクインした認定資格を持つ人の年収額は、日本円で約1,000万円となっています。資格手当などの制度があるように、資格を取得することで給与アップが見込める資格になっていると言えます。 

※参考:Global Knowledge(15 Top-Paying IT Certifications for 2019 

CompTIA認定資格の種別と難易度

CompTIA認定資格は、4つの種別13の資格があります。それぞれの資格の概要について、難易度と合わせてみていきましょう。難易度については、CompTIA認定資格の合格率は非公開となっているためIPAの試験を元に相対的に表現します。 

平成30年におけるIPA試験の合格率は、基本情報技術者試験(FE)が25.6%、ネットワークスペシャリスト試験(NW)が15.4%となっています。 

CORE資格 

CORE資格は、CompTIA認定資格の中でも基本的な内容の認定資格です。以下4つの認定資格があります。 

・CompTIA IT Fundamentals 

パソコンやスマートフォンなどの基本的なITリテラシーに関するスキルを評価する認定資格です。学生などを対象としており、エンジニアは取得する必要のない資格と言えるでしょう。難易度はCompTIA認定資格の中で最も低いものとなります。一度資格を取得すると更新する必要はありません。 

・CompTIA A+ 

パソコンやスマートフォンなどのハードウェア、WindowsやAndroidといったOSなどに関連したスキルを評価する認定資格です。IT運用管理業務の従事者向け資格となっています。難易度はFEよりも低くなります。有効期限は資格取得から3年間です。 

CompTIA Network+ 

ネットワーク技術に携わる実務上のスキルを評価する認定資格です。ネットワークエンジニアやネットワーク管理者向けの資格となっています。難易度はFEと同等レベルです。有効期限は資格取得から3年間となります。 

・CompTIA Security+ 

セキュリティの脅威やぜい弱性の分析など、セキュリティに特化したスキルを網羅する認定資格です。セキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタント向けの資格となっています。難易度はFEよりも高く、NWよりも低くなっています。有効期限は資格取得から3年間です。 

 

INFRASTRUCTURE資格 

INFRASTRUCTURE資格は、主にインフラエンジニア向けの認定資格です。以下3つの認定資格があります。 

・CompTIA Cloud+ 

クラウド環境で業務を行うエンジニアに求められるスキルを評価する認定資格です。クラウドエンジニアやネットワークエンジニア向けの資格となっています。難易度はFEよりも高く、NWよりも低くなっています。有効期限は資格取得から3年間です。 

・CompTIA Linux+ 

Linuxの複数ディストリビューションを網羅し、Linuxシステムの開発スキルを評価する認定資格です。Linuxシステム管理者やWeb管理者向けの資格となっています。難易度はFEよりも低くなります。有効期限は資格取得から3年間です。 

CompTIA Server+ 

サーバーの構築から運用まで、セキュリティ知識や実務上のスキル全般を評価する認定資格です。サーバーエンジニアやクラウドエンジニア向けの資格となっています。難易度はFEよりも高く、NWよりも低くなっています。一度資格を取得すると更新する必要はありません。 

 

CYBERSECURITY資格 

CYBERSECURITY資格は、ITシステムにおけるセキュリティのスペシャリスト向けの認定資格です。以下3つの認定資格があります。 

CASP 

CompTIA Advanced Security Practitionerの略称です。クリティカルなエンタープライズセキュリティでのスキルを網羅する認定資格となっています。サイバーセキュリティプロフェッショナルや情報セキュリティアナリスト向けの資格です。難易度はNWと同等レベルです。CompTIA Security+の上位資格と考えて良いでしょう。有効期限は資格取得から3年間です。 

・CompTIA CySA+ 

CySACyberSecurty Analystの略称です。ITセキュリティにおける分析、セキュリティを維持するためのツールを使用するスキルを証明する認定資格です。セキュリティアナリストやセキュリティエンジニア向けの資格となっています。難易度はNWと同等レベルです。こちらも、CompTIA Security+の上位資格と考えて良いでしょう。有効期限は資格取得から3年間です。 

CompTIA PenTest+ 

実践的なペネトレーションテストの手法、セキュリティのぜい弱性評価や管理スキルを評価る認定資格です。ネットワークセキュリティ管理者やぜい弱性評価アナリスト向けの資格となっています。難易度はNWと同等レベルです。こちらも、CompTIA Security+の上位資格と考えて良いでしょう。有効期限は資格取得から3年間です。 

ADDITIONAL PROFESSIONAL資格 

これまでのCompTIA認定資格と異なる専門家向けの認定資格です。3つの認定資格があります。 

 CompTIA Project+ 

プロジェクトマネジメントに関するスキルを評価する認定資格です。プロジェクトマネージャーや各種エンジニア向けの資格となっています。難易度はNWよりも高くなります。受験者の声として、IPAのプロジェクトマネージャー試験の午後Ⅱ相当という声がありました。一度資格を取得すると更新する必要はありません。 

・CompTIA CTT+ 

業界や講義内容に関わらず、効果的な講習を行うスキルを証明する認定資格です。インストラクターや社内講師向けの認定資格となっています。こちらの資格は、難易度に関する情報がなく、詳細は不明です。一度資格を取得すると更新する必要はありません。 

CompTIA Cloud Essentials 

クラウドに関する基礎的な技術知識を証明する認定資格です。学生やクラウドを提案する営業向けの資格となっています。CompTIA Cloud+の下位資格の位置づけであり、難易度はFEよりも低くなります。一度資格を取得すると更新する必要はありません。 

取得するべきCompTIA認定資格

CompTIAの認定資格は複数ありますが、職務内容や将来のキャリアプランに応じて、取得する認定資格を選択しましょう。 

たとえば、インフラエンジニアであれば、CompTIA Server+やCompTIA Cloud+の取得がおすすめです。将来的にプロジェクトマネージャーを目指すのであれば、CompTIA Project+の取得も視野に入れると良いでしょう。 

まとめ

この記事では、CompTIAが運営する各資格の概要を解説してきました。 

CompTIA認定資格は国際認定資格であり、取得することで知識やスキルを国際的に証明することができす。グローバル化が進む日本社会において、ますます価値が高まることが予想されます。自身の市場価値を高めるために、資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。 

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